本編の前に前置きを。
本作を映画館で見る気があるならできればこの記事を読まないで欲しい……!
ちいかわの映画と聞くと、高い、もしくは低い期待を抱かれると思います。これを読んでいる人がどちらにせよ、それを乱すような先入観を与えたくないので……。
なので、すでにもう映画を見た方か、ちいかわの映画にあまり興味がない人だけ読んで欲しいなと思います。
では前置きはこのぐらいにして、まずはあらすじから。
あらすじ
ある日、ちいかわたちの暮らす地域に「島でのカンタンな討伐で、報酬100倍」「限定島ラーメン、甘いもの、辛いもの、全部無料」なるチラシが撒かれる。怪しむちいかわとラッコ先生だったが、ハチワレが2人を熱心に説得。かくして4人は島へ向かうことになったのだった。
島にたどり着いた一行は、探索中に迷い込んだ洞窟で自分たちの何倍もある大きさのモンスター「セイレーン」に襲われる。丸腰のちいかわたちはなすすべなく捕まってしまうが、「人違いだった」と言って一行を開放するセイレーン。曰く、自分の仲間の人魚が島民に殺されて食べられたとのことで、その犯人を探しているらしい。
そしてこのセイレーンこそ、例の「報酬100倍」の討伐対象なのであった。島民たちはもうすでに何人もセイレーンに攫われており、帰ってきたものは一人もおらず、ほとほと困り果ててあのチラシをばら撒いたとのこと。しかも報酬云々は人を呼ぶための方便で、実際にはそんなものは無いと言う。仲間の敵討ちで動いているだけのセイレーンを討伐するのが正しいことなのか、そもそもセイレーンを倒せるのか。迷うちいかわだったが、そこになんとセイレーンが現れ、大暴れした挙句ラッコ先生を攫って行ってしまう。
ラッコ先生奪還のため、セイレーンと戦わざるを得なくなったちいかわたち一行。果たしてセイレーンを無事倒すことが出来るのか、そして人魚を殺した犯人は誰なのか……。
そんなお話です。
「高潔」「完璧」そんな言葉がふさわしい映画
ストーリー自体はXに公開されているものそのままなので特に言うことはないのですが、とにかく演出が良くてですね……。個人的に素晴らしいと思ったのが間の取り方。原作がギャグテイストなのでギャグシーンもちらほらあるんですが、私の個人的な感想としてはスベっているところは1つもありませんでした。挿入歌でミュージカルみたいなこともやるんですが、シラけそうでシラけない絶妙なテンポで進んでいきます。
漫画を読むときって、こっちで勝手にテンポをつけるじゃないですか。あれが完璧にそのまま映像で再現されてるんですよね。気持ちいいペースで物語が進んでいくんです。マジで凄かった。
Xでストーリーが全編無料公開されているということで、どの辺で誰が出てくるとか、この後何が起こるのかとか、全部知ってる人が見に来るわけで。「裏切られた」なんて気持ちには絶対にさせないという気概を随所に感じました。あの漫画を見た読者が期待するであろうことを全部やろう。そんな作品でした。だって、知ってるのにセイレーン登場シーンでワクワクしたもの!「今日の日はさようなら」で切なくなっちゃったもの!
いやー見に行って良かったです。原作が良いのは言わずもがな、素晴らしい映画化でした。大満足です。




